がんと運動

小児科クリニックにしてはどぎつい題ですがご容赦ください。院長淺野です。

当院では朝礼前に窓を開けっぱなしにしてラジオ体操第一を行っています。通りを通る方々に奇異な目で見られています? 

案外運動としての強度は強いようです。

ラジオ体操は下記の通り良いことをしているようです。

以下「がん情報サービスホームページ」よりの抜粋です。

国立がん研究センターをはじめとする研究グループによると、日本人のがんの予防にとって重要なものは、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つだそうです。このうち、「感染」以外は日頃の生活習慣に関わるものです。

国立がん研究センターは日本全国の11の保健所の協力を得て、40歳から69歳の男女、総計140,420 人を対象に、生活習慣とがんやほかの病気の罹患についての追跡調査を実施してきました。その結果、この5つの健康習慣を実践する人は、0または1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなるという推計が示されました。

「身体活動」について取り上げてみると。

仕事や運動などで、身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。
身体活動量が高い人では、がんだけでなく、心疾患のリスクも低くなることから、死亡全体として考えた場合のリスクも低くなります。普段の生活の中で、可能なかぎり身体を動かす時間を増やしていくことが、健康につながると考えられます。

特に、高齢者や、休日などにスポーツや運動をする機会が多い人では、よりはっきりとリスクの低下がみられました。
がんの部位別では、男性では、結腸がん、肝がん、膵がん、女性では胃がんにおいて、身体活動量が高い人ほど、リスクが低下しています。

では、実際にどれくらい身体を動かすとよいのでしょうか?
厚生労働省は、「健康づくりのための身体活動基準2013」の中で、18歳から64歳の人の身体活動について、“歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと”、それに加え、“息がはずみ、汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと”を推奨しています。同様に、65歳以上の高齢者については、“強度を問わず、身体活動を毎日40分行うこと”を推奨しています。

下記よりラジオ体操も比較的強度の高い運動の様です。

福井赤十字病院ホームページより

確かに指先まで意識してラジオ体操をすると比較的疲れます。お父さん達ラジオ体操をしましょう!