小児ストロフルス(急性痒疹)

病気療養中のスタッフの回復を心から祈っています。院長淺野です。

春になり虫刺されが増えてきました。

小児ストロフルスとは、乳幼児期に虫刺されのあとに生じる、かゆみの強い漿液性丘疹を主な症状とする病気です。昆虫の活動が盛んな春から夏に多くみられます。虫の唾液成分などに対する過敏反応が生じて発症すると考えられています。病変は一か所に限局するだけではなく、離れた場所にも多発性に発疹がみられることがあります。具体的には、手や足、さらには手のひらや足の裏にもみられることがあります。

小児ストロフルス

学童期に入ると徐々に起こらなくなります。アレルギー体質のある子どもに多くみられるとされます。虫に刺されたところや他の場所が赤くふくらみ、強いかゆみが生じます。数時間から数日の間に米粒から親指大までの盛り上がった皮疹になります。時には皮疹に水疱をつくることもありますが、やがて褐色の小さなしこりになります。しこりはおよそ2週間続きますが、軽い色素沈着を残す程度で軽快します。
 小さな子どもはかゆみを我慢することができず、引っかいて病気の増悪を招くとともに、不眠の原因にもなることがあります。塗り薬として、抗炎症作用の強いステロイド外用薬を用います。医学的根拠には乏しいとされますが、かゆみに対しては、抗アレルギー薬を内服します。予防も重要です。

クリニックの人員不足でしばらくご迷惑をおかけします。申し訳ありません。