臍肉芽

購入後1か月も経たないスマートホンを踏んで壊す等、最初から飛ばしている息子の寮生活を心配している院長淺野です。

臍シリーズ第2弾です。

やや専門的になりますが、お付き合いください。

新生児では、臍の肉芽腫が臍の腫瘤の最も一般的な原因です。柔らかく湿ったピンク色で、通常は有茎性の脆弱な肉芽組織の病変で、長さは3〜10 mmです。臍の肉芽腫は、臍帯の分離後に臍の基部に残存する過剰な組織から形成されます。肉芽腫の形成は、通常感染による臍帯の炎症があるときに発生する可能性が高いと考えられています。

(治療)局所75%硝酸銀を使用します。病変は数週間にわたって週に1回または2回の治療を要する場合があるますが、通常、必要なのは数回です。硝酸銀を使用する場合は、化学火傷や周囲の皮膚の汚れを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。一般的には周囲皮膚に発生した褐色の変化も経過とともに消退します。
 局所的な硝酸銀に反応しない場合、肉芽組織の結紮を行います。結紮する前に、臍帯を慎重に検査して、臍帯ポリープなどの臍帯腫瘤の他の原因を除外する必要があります。肉芽腫が結紮および硝酸銀で治癒しない場合は、病変が臍帯ポリープであるという疑いが高まります。

・臍帯ポリープ:臍部に卵黄のう管の一部が残ったもので、粘膜組織を有するため切除が必要になります。

お困りの際はクリニックにご相談下さい。

玄関の芝桜が花をさかせると春を実感します。

芝桜