スマホとこども
週末雪が降らなくて良かったです。理事長淺野です。
スマートフォン・iPad・テレビをお子様に見せる時間(スクリーンタイム)をどのぐらいにしたら良いかとのご質問を受けます。
スマートフォン・iPad・テレビ等を見る時間についてはかつては否定的な意見が多かったです。
事実、アメリカ小児科学会も
「2~5歳のスクリーンタイムは1時間まで」
「2歳未満は0時間(見せないこと)」
としていました。
最近はややトーンが変わっています。
乳幼児期のスクリーンタイムが長いほど,前学童期の神経発達,特に言語・コミュニケーション機能の発達に遅延が生じやすいことがわかった。しかし,スクリーンタイムが教育的内容であったり,保護者との共視聴であったりすれば,遅延は生じない
といった論文もあります。
スクリーンタイムの内容が問題であり、教育的内容であれば問題ない可能性があるとのことです。
なかなか難しいです。
米イェール大学児童研究センターの発達心理学者であるDavid Lewkowicz氏は以下の様な発言をされています。
「スクリーンを見ること自体が悪いのではなく、スクリーンが何の代わりに使われているかが問題なのかもしれない。赤ちゃんは、対面での対話の中で、親の表情、言葉、声のトーン、身体的フィードバックを通して言語と意味に関する情報を得ている。これらは、スクリーンを見ているときには得られないものだ」
「赤ちゃんにはできるだけたくさん対面で話しかけるべきだ。私は、赤ちゃんにどれくらいのスクリーンタイムを許していいのかと尋ねられたときには、いつもそう答えている」
「子どもにスクリーンタイムを許すべきではないと親に助言するのは現実的ではない。そう助言しても、それに従う親などいないだろう。それでも、スクリーンタイムは適量にとどめ、より多くの時間を現実世界での社会的交流に費やすべきことは確かだ」
なんとなく腑に落ちますね。
まとめると、
スクリーンタイムの内容が重要ではあるが、適量にすべきであり、親子の対話を重要視していきましょう。
となるでしょうか。