手足口病④

手足口病で爪が剥がれる?

手足口病の後に爪が剥がれますというご相談がありました。

確かに爪が剥がれます。

今年は手足口病が大流行しましたが爪が剥がれるとの訴えは今のところ少数です。

愛媛県松山市で2009年に検証がされています。

小児(0~7歳)32名、成人7名、計39名の患者で爪変形、爪甲脱落が確認されています。手足口病発症から爪変形に気づくまでの期間は、

4週までが9例

5~8週が18例

9~12週が5例

でした。

手足口病後2か月程度で爪が変形・脱落することが多いようです。

最長3か月で爪の変形・脱落するケースもありました。

手足口病の原因ウイルスは

コクサッキーA16(CA16)、コクサッキーA6(CA6)、エンテロウイルス71(EV71)

ですがそのうちCA6で爪の変形・脱落が多くなります。

下記国立感染症研究所のグラフ(2024年の手足口病原因ウイルス)をみてみると

青の棒グラフがCA6を示しています。

今年はCA6が手足口病の原因ウィルスとして最多となっています。

もしかすると9月頃に爪の変形・脱落が見られる人が増えるかもしれません。

ただ、CA6の手足口病にかかった人が全員爪に変化が起こるわけではありません。

爪が剥がれてもまた生えてきます。

過度に恐れずに行きましょう!