三種混合ワクチンとポリオワクチン
10kmを比較的良いペースで走れて少し自信が出てきました。院長淺野です。
最近、就学前の三種混合とポリオワクチンについて、二種混合を三種混合に変更することについてご質問を受けることが増えました。
日本小児科学会の推奨は下記の通りです。
(三種混合ワクチン)
2018年度感染症流行予測調査による小児の年齢別の百日咳の抗体保有状況では、抗 PT抗体価(百日咳と戦える抗体)10 EU/mL以上の保有率は、9歳で30%未満と非常に低いことが判明しました。
就学前の児の百日咳抗体価が低下していることを受けて日本小児科学会は就学前の三種混合ワクチンの追加接種を推奨しています。
また、百日咳の予防目的に、2種混合の代わりに3種混合ワクチンを接種してもよいとされています。
現時点で、就学前の3種混合ワクチンとポリオワクチンの接種を4種混合ワクチンで代用することは承認されていません。4種混合ワクチンは4回までの接種に限られ、5回目以降の追加接種については、3種混合ワクチンかポリオワクチンを用いるとされています。
就学前の三種混合ワクチン、11歳から12歳に達する前に打つ二種混合の三種混合ワクチンへの変更、いずれも自費接種となります。
(ポリオワクチン)
小児科学会はポリオに対する抗体価が減衰する前に就学前の接種を推奨しています。海外では、小学校入学前の時期にポリオワクチンの5回目(任意接種)を接種しています。
就学前のポリオワクチンは自費接種となります。
まとめますと
百日咳、ポリオ予防に
・就学前にMRワクチン2回目・おたくふくかぜワクチン2回目と同時に任意(自費)接種で三種混合ワクチンとポリオワクチン接種。
・二種混合ワクチン(公費)を三種混合ワクチン(自費)に変更
が推奨されている。
となります。
お困りでしたらいつでもクリニックにご相談下さい。