小児に対する救急医療は内因性(風邪等)と外因性(ケガ・やけど等)に分けられます。一般に小児科では内因性に対応しますが、当クリニックでは外因性にも対応します。頭部を打撲した、やけどした、切った等ご相談ください。ただ、当クリニックにはレントゲン、超音波はありますがCTがありません。CT等の更なる精査が必要と判断した場合、緊急度・重症度が高いと判断した場合はより大きな病院にご紹介させていただきます。
成人に対する救急医療はできる検査が限られ、常備する薬剤が限られるため対応できる疾患は多くありません。風邪、転倒による傷等いわゆる一次(軽症)救急を担わせていただけいればと思っています。半身麻痺等緊急度が高い場合は救急搬送をお願いする可能性があります。
ただ、お困りの際はいつでもお声がけください。少しでも地域の役に立てればと思います。
救急で拝見するケガについてお話します。
昔は、ケガをした場合は様々なかたちで“消毒”を行ってきました。今は“消毒”は有害であるとされています。傷をキレイに治すには下記の2点が重要だとされています。
- 水道水で汚れ(異物)をキレイに洗い流すこと。
- 湿潤環境を維持すること
水道水で汚れ(異物)をキレイに洗い流す
消毒液は少なからず正常な組織も壊してしまいます。かえって傷が治りにくくなります。日本の水道水は非常にきれいです。傷を洗浄するのに何ら問題ありません。ケガをしてしまったら水道水で十分に泥などの汚れを洗い流しましょう。
湿潤環境を維持する
その後は傷の部分を乾かさないことです。傷から出てくる浸出液には傷を治すための成分がいっぱい含まれています。浸出液が働けるようにしましょう。キズ●●●パッド等を用いて湿潤環境を保つ様にしてください。2,3日に1度の交換で構いません。交換時には十分傷を水道水で洗浄してください。かさぶたは大敵です。感染の源になります。10日前後で傷はキレイに治ります。
少し痛いですが直後に水道水で十分に洗う。その後はかさぶたが出来ないようにキズ●●●パッド等を用いて湿潤環境を保つ様にする。が肝要です。