お酒は体に良い?

雨が多いですね。昨日の雨は「かわごえファミリーファーム」

にとっては恵の雨となりました。院長淺野です。

たばこを全く吸わない人は多いですが、お酒をの全く飲まない人は少ないですよね。

お酒について当方が記述した埼玉医大総合救急科ブログ

を簡略化してお知らせします。

飲酒に関しては、タバコと異なり適量(日本酒で1日1合程度)であれば体にいいとされてきました。
この根拠になっているものの一つは、1981年イギリスのマーモット博士らが、飲酒量と死亡率との関係についての調査結果を発表したものです。
グラフにすると下記のようなJカーブとなります。

マーモット博士らのグラフ

少量の飲酒をしている人のほうが全く飲酒をしない人と比較して、死亡率が低くなっています。
これは、比較的長らく信じられてきました。
私も医学部で上記のように習いました!!!

ただ、最近の論文では異なった意見が出てきています。
Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990-2016:
a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016.
THE LANCET, Vol.392, 1015-1035, 2018

横軸がお酒の量、縦軸が危険度です。飲めば飲むほど危険度が増します。。。

これをもとに今回の論文で筆者は、
アルコールは疾病、健康被害のリスクファクターであり、

特に癌においては、消費量が増えれば増えるほど危険度は増すそうです。
健康被害を最小限にするためのアルコール摂取量は“少量”ではなく、
“ゼロ”であるとしています。

お酒やめろー!!! と言われても。。。中々厳しいですね。