しもやけ(凍瘡)

「子供は風の子」と言われます。外で走り回るこども達が大好きな昭和の院長淺野です。ゲームはあまり好きではありません。

子供たちが冬でも外で走り回っていた時代(昭和?)には多かった病気です。ゲームなどが普及し子供が家にいるようになって減ってきた?印象です。外を走り回って、冬なのに水遊びしてしもやけができてしまいました・・・、いまどき恥ずかしい・・・、とお母さんがおっしゃったりします。恥ずかしがる必要は全くありません。治せばいいんです。元気な子供は治ってもまたぶり返しますが・・・。

冬に外気温が4~5度で一日の温度差が10度以上になると、しもやけを起こしやすくなると言われています。冷たい外気にさらされると血行の悪くなりやすい場所、手足の指先、耳朶(耳たぶ)、頬、鼻などに症状が出ます。皮膚が赤く腫れあがり、ひどい時には水ぶくれを起こすこともあります。痒みを伴い、入浴などにより痒みが強くなることも特徴です。

しもやけはどのようにできるのでしょう。正確な原因は不明ですが、寒さに暴露された血管が収縮すると動脈は静脈より早く回復するため循環不全がおこり血液のうっ滞から滲出液が血管外組織にでて発症すると考えられています。また個人の素因である遺伝、多汗、栄養状態等も関与することになります。
しもやけの治療には、ビタミンEや、類ヘパリン物質の塗り薬が使われます。症状が強い場合や、広範囲にわたる場合、毎年のようにしもやけを繰り返す人の場合などには、ビタミンEの飲み薬も有効です(お子様に使うことは少ないです)。かゆみがひどいときには抗ヒスタミン薬を使ったりもします。手足の摩擦、特に入浴時、湯船につかりながらの2~3分マッサージがよいとされています。

子供は風の子、大人は火の子?