花粉-食物アレルギー症候群(Pollen Food Allergy Syndrome, PFAS)
2022年2月2日
花粉が暴れ始めました。春の花粉が嫌いな院長淺野です。
花粉アレルギーでは果物や野菜に含まれるアレルゲン
と交差反応し、食物アレルギー症状を呈する場合があります。つまり、もともと花粉症を持っている人が果物を食べたときに最終的に分解された小さな小さな産物(アレルゲン・抗原)が花粉と似ているために果物を花粉と勘違いして食物アレルギー様の症状を示すことがあります。主として口の周の腫れ、腹痛・下痢・嘔気嘔吐等が出ます。稀にアナフィラキシー症状を認める場合もあります。
スギ(春の花粉)はトマト
シラカバ(春の花粉)はリンゴ、モモ、サクランボ、大豆(豆乳)
イネ科(夏の花粉)はトマト、スイカ、メロン、オレンジ
ヨモギ・ブタクサ(秋の花粉)はメロン、スイカ、セロリ
と似ていると言われます
春先の花粉症をお持ちの方でサクランボ食べると気持ち悪くなることありませんか?
私は豆乳が苦手です。シラカバのアレルギーがあって豆乳にも誤って反応している印象です。
高級なメロンは自分の口に合わないのね、と思っていらっしゃる方。花粉-食物アレルギー症候群の可能性があります。
基本的には思い当たる食物を避けていただくしかありませんが、加熱によって食べられる場合もあります。
先日お話しました舌下免疫療法https://kawagoe-family.clinic/blog/archives/356/
が良いことをする場合もあります。
コロナと花粉を乗り切っていきましょう。