乳児血管腫

雨が降って寒かったですね。

理事長淺野です。

 

乳幼児健診を行っているとこの皮膚の赤い盛り上がりは大丈夫ですかとご質問を受けます。

 

 

乳児血管腫と言われるものが多くなります。

乳児血管腫は皮膚の表面や内部にできる「赤あざ」の一種で、

未熟な毛細血管が増殖してあらわれる良性の腫瘍です。

見た目が赤く、いちごのような外観から、「いちご状血管腫」とも呼ばれることもあります。

 

典型的には、

生後1~4週に薄い紅斑、毛細血管拡張などとしてあらわれて徐々に鮮紅色となり、

1年以内に急速に増大し、

2歳頃まで増大する時期(増殖期)を経て、

8歳頃までに退縮することが多くなります。

 

機能障害や潰瘍・出血・二次感染・敗血症の危険性、

また将来的にも整容的な問題を起こす可能性のある病変では、

早期に治療を検討・開始する必要があります。

そのような可能性が低ければ上記の通り自然に消退しますので経過をみることが殆どです。

 

乳児血管腫の治療法には、

薬物療法のほか、手術療法、レーザー治療、冷凍凝固療法、持続圧迫療法、

塞栓療法、放射線療法などがあります。

形成外科にて対応することになります。

 

お困りの際はいつでもご相談下さい。