みかん・かぼちゃを食べると皮膚が黄色くなる?

大谷選手50-50頑張れー。

最近朝晩が涼しくなってきましたね。理事長淺野です。

 

「うちのこども手足が黄色くなってきたんですけど」

とご質問を受ける機会が何回かありました。

 

「お子さん、ミカン好きじゃないですか?」

と質問すると大抵

「好きでいっぱい食べます!」

とご返事が返ってきます。

 

(何が起こっているの?)

これは「柑皮症」といわれるものです。

柑皮症とは、ミカンなどの柑橘類(かんきつるい)に含まれる

カロチン(カロテン)という色素が顔の皮膚、手のひら、足の裏などに沈着したもので、

黄色く見えることからそう呼ばれます。

 

(肝臓が悪い人に生じる黄疸と何が違うの?)

皮膚が黄色くなる点は黄疸(おうだん)と共通していますが、

柑皮症では眼球結膜(いわゆる白目)が黄色くなりません。 

 

(カロチンを多く含む食べ物は?)

カロチンはミカンのほかにニンジン、カボチャ、パセリ、ほうれん草、オクラ、

ブロッコリー、シソの葉、アンズ、マンゴー、とうもろこし、スイカ、トマト、

うに、焼き海苔などに多く含まれています。

これらを多く摂りすぎると皮膚が黄色くなります。
 

(柑皮症はどんな人がなるのか?)
カロチンは脂溶性(脂に溶けやすい性質)であるため、

成人の場合、高脂血症があると血中カロチンが上昇しやすくなります。

高脂血症の人は柑皮症になりやすいといえますので、

これを疑われた時は高脂血症のチェックや

黄疸との鑑別を兼ねて病院で採血検査を受けることが必要になる場合もあります。

一般に子供の場合、白目が黄色くなく、カボチャ他をたくさん食べていることが

明らかであれば血液検査等は行いません。

 

(治療)

特別な治療法はありません。カロチンの摂取量を減らせば、数か月で徐々に皮膚の色調は戻ってきます。

 

(追伸)

オクラは元気なのですが、トマト、ナスが力尽きました。

少し寂しい感じです。

秋に何を植えるか思案中です。