野球肘②

大谷選手が元気ですね。

こちらも元気が出てきます。

理事長淺野です。

野球チームに講演した内容の続きです。

外側型離断性骨軟骨炎(上腕骨小頭障害)

前回は肘の内側(小指側)のお話をしました。

今回は肘の外側(親指側)のお話です。

(どの様な病気?)

野球肘の中でも最も重症化しやすい病気です。

小学5,6年生から中学1,2年生に多発します。

繰り返す投球動作の外反ストレス(肘を外側に広げようと力)により、

肘の外側にある骨同士がぶつかって、骨や軟骨にダメージが蓄積して発症します。

初期は痛みが全くなく、進行するまで気づきません。

このため、痛みが出始めて気づいたころには重症になっていることがほとんどです。

(どうやって見つける?)

手のひらを上にしたままで肘の外側を圧迫して痛い場合。

両方の肘を曲げて曲がった角度に明らかに差がある場合。

(片方だけ指先が肩につかない場合等)

この病気の可能性があります。

(対応は?)

正確な診断とその後の投球動作の中止が必要です。

該当する場合は整形外科に相談してみましょう。