予防接種の方法
いよいよ今年も後2週間ですね。あと少し頑張っていきましょう。理事長淺野です。
当院で行っているお子様向けの予防接種についてご説明します。
現在歴史的な背景もあり日本の予防接種はほとんとが皮下接種となっていますが、
海外では生ワクチンを除くほとんどのワクチンは筋肉内接種が標準的です。
日本の現状は以下の通りです。
筋肉内接種:シナジス(RSウイルス対応 厳密には予防接種ではありません) 新型コロナワクチン 子宮頸がんワクチン
皮下接種:その他一般の定期ワクチン
接種部位は大腿前外側部と上腕外側(三角筋中央部・上腕後外部下l/3)が推奨されています。
当院では
大腿前外側部(筋肉内接種) シナジス全例 1歳未満の新型コロナワクチン
三角巾中央部(筋肉内接種) 1歳以上の新型コロナワクチン 子宮頸がんワクチン
上腕後外部1/3(皮下接種) その他一般の定期ワクチン
上腕ならびに大腿の近い部位に接種する場合接種部位の局所反応が重なら
ないように少なくとも2.5cm以上あけるとされています。ただ1歳未満のお子様では難しい場合もあります。
接種部位には大きな血管はなく.吸引の過程が痛みを増す作用をすることがあるので
内筒を引いて逆血を確認することは以前と異なり行われなくなりました。
接種後接種部位を揉むことも行いません。
出来るだけ痛くないように接種するにはどうしたら良いでしょうか?
短くて直径が小さく、先端が鋭い針がよいと一般的にはいわれていますが詳細な結論は出ていません。
注入量が多く生ればなるほど痛みがます可能性があります。
0.1mlの二種混合ワクチン、0.2mlのコロナワクチン、0.25mlの3歳未満のインフルエンザワクチンでは
痛みを訴えないお子様が多い印象です。
また冷たいより室温のワクチンに痛みが少ないとされます。
注意をそらすことも痛みを軽減するとされています。
注射部位の冷却、圧迫、局所麻酔薬軟膏も効果があるとの報告もあります。
痛み軽減のため、当院では、室温に戻したワクチンを用いて、できるだけ細い針を用い、
できるだけお子様に話しかけ注意をそらし、局所圧迫を併用しながら接種を行っています。
ワクチン接種時にできるだけお子様を泣かせない!
を目標に接種を行っています。