チック
息子の野球部の楽しそうな画像が送られてきました(雨で水浸しのホームベースにみんなでヘッドスライディング!)。青春は良いですね。院長淺野です。
繰り返す瞬き等についてうちのこどもはチックでしょうかとご相談をうけることがあります。
チックとは意識せずに突然出てしまう素早く短い身体の動きや声を癖のように繰り返すものです。
まばたき、首を曲げるなどの運動チックと咳払い、あっと声を出す、鼻を鳴らす、汚い言葉を言うなどの音声チックの2種類があります。
持続時間が短いものを単純チック、持続時間が長いものを複雑チックと言います。
運動、音声チックが両方とも断続的に1年以上続くものをトゥレット症といいます。
チックを持つ子供は多く、5~10人に1人は一時的にチックを呈すると言われています。
6~7歳頃に最も多くみられます。
チックの原因は、生まれつきチックの起こりやすい脳の性質が原因であり、ストレスや不安はあくまでもきっかけに過ぎないとされます。心の病との認識は間違いということになります。
多くのチックは一時的な「暫定的チック症」で1年以内に消失することが多くなります。そのため薬物療法等の特別な治療は必要としません。
そのため当クリニックでは経過をみましょうとお話しをすることが多くなります。
上述したトゥレット症でも10歳代半ばをピークとして改善していくことが多く、8~9割は成人期までに消失、軽快するとされます。
チックのことを叱らないでください。
わざとやっているのではなく、子供自身も意識せずやっている行動です。叱っても止まらないし、短時間なら意識して止められても、ずっと止めることは困難です。意識すると余計にチックが増えるこどもも多いので、叱ってもプラスになることはありません。ゆったり構えてそっとしておいてあげましょう
チューリップが終わってしまいました。次をどうするか思案中です。