BCGワクチン(結核)
息子の中学の同級生が東京都高校野球秋季大会決勝でベンチ入りしました。息子も練習試合ですが良いピッチングをまたまたしました。高校1年生達が頑張っています。ちょっと嬉しい院長淺野です。
結核は過去の病気ではなく、まだまだ厄介です。
毎年新たに1万人以上の患者が発生しており、約2千人が命を落としています。
2021年は11,519人が結核患者として登録されています。
結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうといわれています。現在は、医療の進歩もあり、そこまで高い割合で亡くなることは ありませんが、髄膜炎を発症してしまった場合は、現在でも30%程度の方が亡くなり、治った方においても後遺症を残すことがあるといわれています。
生後1歳までのBCGワクチン接種により、小児の結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度罹患リスクを減らすことができると報告されています。また、一度BCGワクチンを接種すれば、その効果は10~15年程度続くと考えられています。
日本の結核患者の発生率は米国の4倍程あるにも関わらず、小児に限ると米国の小児の患者の発生率を下回っており、その一因は米国で広く接種されていないBCG接種の効果ではないかと言われています。
BCGワクチンを痕が目立つからと他の場所に打つこと希望される方がいます。
BCGワクチンは、上腕外側のほぼ中央部(左右どちらでも構わないが通常は左)に接種するものとされており、その他の場所への接種は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上認められていません。また、肩の部分に接種を行うと、ケロイドを生じやすいことが報告されています。定められた場所への接種を行うことになります。
是非BCGワクチンを打ちましょう。