手足口病の登園基準

手足口病が大変なことになっています。

黒字が2024年です

多くの保護者から「いつから登園して良いですか?」とのご質問を受けます。

いろいろ調べてみると・・・。

国立感染症研究所のホームページによると。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/441-hfmd.html

手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。

主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、

急性期のみ登校登園停止を行って、

学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、

有効な感染対策とはならず、効果はあまり期待ができない。

本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、

発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。

通常の流行状況での登校登園の問題については、

流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。

とあります。

それに伴って日本小児科学会は

「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会 2020年5月改訂版にて、

流行の阻止を狙っての登校(園)停止は有効性が低く、

またウイルス排出期間が長いことからも現実的ではない。

本人の全身状態が安定しており、発熱がなく、

口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく普段の食事がとれる場合は登校(園)可能である。

としています。

つまり、熱が下がって本人が元気であれば、ブツブツがひどくても登園できますという事になります。

プールに関してはどこにも何も書いていません。

微妙です。本人を守るという観点を重要視すると、

ブツブツがひどい時にはとびひ等になってしまう可能性もあり

ブツブツがカサブタ等、ある程度おさまってからが望ましい。

という事になるでしょうか。

お困りの際はクリニックにご相談下さい。