茶色のあざ(カフェオレ斑)
大分涼しくなりましたね。
大谷選手も頑張っています。
皆さんも一緒に頑張りましょう!(何を?)

最近、健診で皮膚の茶色のあざについてご質問をいただきました。
扁平母斑(カフェオレ斑)とも呼ばれます。

以下日本形成外科学会からの改変です。
(概要)
扁平母斑(茶あざ)とは、茶色のあざが皮膚に出来る病気です。
ミルクコーヒーに似た色のあざでカフェオレ班とも呼ばれます。
通常は茶色のあざですが、茶色のアザの中に直径1mm程度の小さな黒い点が
混在することもあります。
生まれつきに存在しますが、思春期になって発生する場合もあります。
思春期になって発生する場合には毛が同時に生えてくる場合が多くあります。
先天性、遅発性の扁平母斑とも、悪性化(がんになる)することは通常ありません。
(治療)
治療の中心は見た目を良くすることにあります。
扁平母斑の治療は、レーザー治療から始めます。
有効である方は、治るまで治療を行います。
1~2回のレーザー治療を行い、扁平母斑が直ぐに再発する場合には、
ドライアイス治療あるいは手術療法を考慮します。
全ての方にレーザーが有効ではありません。
思春期になって発生する遅発性扁平母斑では多くの方に効果を認めます。
先天性の扁平母斑では、成人になってからではレーザーが効くのは稀で、再発を高率に認めます。
しかし、小児にレーザー治療を行うと、効果を認めることが多くなります。
そのため、有効率を高めるために皮膚が薄い0歳児からレーザー治療を行う病院が増えてきました。
(注意)
扁平母斑は神経線維腫症I型と言われる病気を念頭に置かなければなりません。
神経線維腫症Ⅰ型は難病の一つです。
神経線維腫症I型でない人でもこのカフェオレ斑が見られることがありますが、
思春期前では直径5mm以上、
思春期以降では直径15mm以上
のものがそれぞれ6つ以上あれば神経線維腫症I型を疑います。
お困りの際はいつでもクリニックにご相談下さい。