ステロイド軟膏塗ると皮膚が黒くなる?

今日は暑かったですね。

川越の最高気温は34℃でした。

因みに昨年の6月22日の最高気温は23.6℃だそうです。

10℃も高い!

やっかいです。

熱中症については下記御参照下さい。

 

日光と関連するのですが、

ステロイドの軟膏ぬって日光をあびると皮膚が黒くなりますか?

との質問を受ける機会が最近何回かありました。

 

誤解です!!!

 

ステロイドを塗ると色素沈着が起こるという俗説が、どういうわけか広く信じられています。

ステロイドを塗る塗らないにかかわらず、湿疹などの皮膚の炎症が治った後には一時的に色素沈着が残ることは

以前から知られており、炎症後色素沈着と呼ばれます。

時間はかかりますが、やがて自然に消えていきます。

これがステロイドの副作用と誤解されているようです。

ステロイドには色素沈着を起こす作用はなく、

むしろ色素脱失(色が抜けて白くなる)を起こす方向に働くことが知られています。

ステロイドによる色素脱失は、比較的強いステロイドを長期間塗った場合にしか見られず、

かなりまれな副作用です。

もちろん塗るのを止めると元に戻ります。

ついでに多毛についてですが、ステロイドには男性ホルモンに近い作用もありますので、

腕や脚などに長期間塗っていると、その部分の毛が濃くなることがあります。

子供や女性など、そもそも男性ホルモンの分泌の少ない人に現れやすいとされます。

ただ、あまり頻度は高くありません

塗るのを止めれば元に戻ります。

過度に恐れる必要はありません。

正しい理解のもとに行動できればと思います。

 

追伸:久々に走りました。やはり運動は良いですね。