シンポジウム「災害医療の最前線」
2025年1月20日
クリニック看護師です。
1/19(日)東京国際フォーラムでの「災害医療の最前線」シンポジウムに参加しました。
平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災から30年、その教訓を未来に生かすべくたくさんの方々が災害医療に取り組んでおられます。
6名の先生方の講演がありましたが、中でも「災害時のトリアージ」のお話が胸に残りました。
トリアージとは、簡単に言うと物事に優先順位をつけることです。
医療でのトリアージは、傷病者を緊急度・重症度に従って分類し、治療の優先度を決定し、限られた医療資源を公平に効率的に配分することです。この「公平」という言葉がちょっと引っかかりました。
トリアージが公平???
でも、お話しを聞いて納得しました。
ここで言う「公平」とはすべての傷病者に同じ医療を提供するのではなく、全ての傷病者が同じ救命というゴールに到達するための医療を提供することであり、常にその時点で最も緊急度の高い傷病者に対して医療を提供することができれば、より多くの傷病者を救命することができる。
「平等」と「公平」は違うのだと改めて勉強しました。