BCGワクチン②

寒さが厳しくなってきました。

皆様体調に気を付けていきましょう。理事長淺野です。

最近BCGワクチン(結核予防のワクチン)の痕が薄いけど大丈夫とのご質問を受ける機会がありました。

 

 

BCGワクチンについては一度ブログに記載させていただいております。

 

再度BCGワクチンについておさらいしてみます。

 

(結核の流行状況)

不治の病とされていた結核ですが、適切な治療法が開発されてからは、完治する病気となりました。

ただし、日本では減少しているとはいえ、今でも毎年新たに1万5千人程度の人が発症し、2千人弱が結核で亡くなっています。

新規発症は10万人あたり10~15人という計算になります。

欧米の先進国は10万人あたり3~5人程度なので、日本は中蔓延(まんえん)国と呼ばれています。

2020年は過去最低の10・1人となりましたが、決して少なくない病気と言えます。

結核が減少しているアメリカ合衆国、カナダ、北欧、西ヨーロッパ(フランスを除く)、オーストラリアなどでは BCG を実施せず、日本で実施されている理由はここにあります。

 

(BCGワクチンはどれくらい効果があるのか)

結核の発病を予防する効果があります。

  • 結核の発病を約1/4に抑えます。
  • 小児の症状が重くなりやすい結核(結核性髄膜炎や粟粒結核など)に対して特に効果があります。
  • 予防の効果は10~15年ほどつづきます。

(赤いポツポツが出なくて心配)

BCGワクチン接種後の反応には個人差があります。

BCGワクチンを接種したところの反応が出るのが遅い、赤いポツポツが少ない、赤いポツポツの反応が弱いなど、接種後の反応の出方には個人差があります。

(日本ビーシージー製造株式会社)


きちんと接種できていれば、接種したところの反応が弱くても免疫がちゃんとついていると考えられます。

ですのでご安心ください。

 

(追伸)

年末年始は、下記期間中を休診とさせて頂きます。
2024年12月29日(日)~2025年1月3日(金)
2025年1月4日(土)より通常診療となります。
ご不便、ご迷惑おかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いします。