水痘

皆さん台風大丈夫ですか。

油断せずいきましょう。

最近2件ほど水痘患者さんがいました。

予防接種の普及以来、水痘を見かけることは少なくなりました。

ただ、帯状疱疹の大人が近くにいた場合、水痘になることはあります。

(水痘と帯状疱疹)

水痘帯状疱疹ウイルスに初めてかかると水痘になり、

水痘にかかった人の神経節に潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスが

再度ムクムクと悪さをしはじめたときは帯状疱疹になります。

水痘も帯状疱疹の同じウイルスによる疾患です。

(概略)

水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、

水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。

空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、

その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。

発疹の発現する前から発熱が認められ、

典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、

水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て

痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。

発疹は四肢ではなく体がメインになります。

頭皮に発疹ができるのが一つの特徴です。

水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。

小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。

成人での水痘も稀に見られますが、成人に水痘が発症した場合、

水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。

(治療)

対症療法(症状にあわせて治療を行ないます。)になります。

抗ウイルス剤を使用することもあります。

解熱剤にアスピリン・ロキソニンは使用できません。

(登園・登校許可)
学校・幼稚園等へはすべての発疹がかさぶたになってからになります。

約1週間から10日程度かかることが多くなります。

(追伸)

なぜかオクラだけがすくすくと育ちます。