熱性発作(熱性けいれん)

受験生の皆さん、後ひと踏ん張り、頑張れー。

理事長淺野です。

当院は救急車を受け入れていますので熱性発作(熱性けいれん)の患者様を拝見します。

前日夜に埼玉医大総合小児科に熱性発作(熱性けいれん)で救急搬送され、翌日かかりつけ受診を指示され当院にやってくる患者様もいらっしゃいます。

熱性発作(熱性けいれん)とは38℃以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性,非けいれん性を含む)です。一般にけいれんします。

ブログに記載させていただいており下記を是非ご参照下さい。

熱性けいれんはみなさんご存知だと思うのですが、2023年にガイドラインが改訂され必ずしも全員がけいれんするわけではないとのことから名称が熱性発作と変更されました。

熱性発作(熱性けいれん)について様々ご質問を患者様から受けます。

2023年のガイドラインを参考にお応えさせていただきます。

Q 解熱剤は熱性発作(熱性けいれん)を予防できるの?

答 予防できません。解熱剤を使うとかえって熱性発作(熱性けいれん)を誘発するということもありません。

Q 熱性発作(熱性けいれん)後の予防接種は?

答 当日の体調に留意すれば最終発作からの期間にかかわらず接種できます。

Q 熱性発作(熱性けいれん)は遺伝するの?

答 熱性発作(熱性けいれん)を起こしたお子様の親もしくは兄弟の熱性発作(熱性けいれん)の経験率は多く、遺伝する可能性があると考えられています。

Q 熱性発作(熱性けいれん)が止まっているのにダイアップは入れるべき?

答 2017年のガイドラインでは入れる必要はないとなっていましたが、2023年のガイドラインでは入れても、入れなくても良いとの表現になっています。

Q 熱性発作(熱性けいれん)の再発予防に以後の発熱時にダイアップは必要?

答 熱性発作(熱性けいれん)を今後繰り返す可能性があるのは30%のお子様です。70%のお子様は人生1回でおしまいです。ですので原則必要ありません。ただ、30%の再発リスクのある側に考えられる場合※は投与されます。

1)両親、兄弟に熱性発作(熱性けいれん)歴がある

2)1歳未満で熱性発作(熱性けいれん)を起こした

3)発熱から発作起きるまでの間隔が短い

4)比較的低い発熱などがあり熱性発作(熱性けいれん)が繰り返しみられる。

その他、発作が15分以上遷延した場合。

やや専門的で申し訳ありません。

お困りの際はいつでもクリニックにご相談下さい。