子宮頸がんワクチン「シルガード9」がR5年4月1日から公費になります!
【子宮頸がんワクチンの有効性】
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんなどを防ぐためのワクチンです。子宮頸がんに対しての、ワクチンの有効性は93.9%と高く、早くから(2007年~開始)HPVワクチン接種を開始したオーストラリアでは、2028年までには10万人に4例未満、さらに2066年には10万人に1例未満となることが予測されています。世界全体でもHPVワクチンと検診を適切に組み合わせることで、今世紀中の排除が可能であると予測されています。
この2つが大切です!
【子宮頸がんワクチンの種類】
子宮頸がんワクチンの種類は3種類あります。令和5年3月末まで小学6年生から高校1年生の女性を対象に定期接種されていたのが「2価ワクチン(サーバリックス)」 「4価ワクチン(ガーダシル)」そして、令和5年4月から定期接種に加わることになった「9価 (シルガード9)」です。
ワクチンの種類 | 対象ウイルス | 予防率 | 接種回数 |
2価 サーバリックス | HPV16・18 | 子宮頸がんの原因HPV16 ・18 60~70%を防ぐ | 3回 |
4価 ガーダシル | HPV16・18・6・11 良性コンジローマ6・11 | 子宮頸がんの原因HPV16・18の 60~70%を防ぐ | 3回 |
9価 シルガード9 | HPV16・18・6・11・31・33・45・52・58 | 子宮頸がんの原因9種類の HPV80~90%防ぐ | 2回/ 3回 |
※対象年齢以外のシルガード9は9歳以上で自費接種可
【キャッチアップ接種について】
子宮頸がんワクチンについては、積極的な接種推奨の差し控え時期があったため、接種機会を逃した方に対し
キャッチアップ接種があります。
<公費対象者>
◎平成9年4月2日~平成18年4月1日の女性です。
なお、期間中に定期接種の対象から外れる世代
平成18年4月2日~平成19年4月1日生まれ
<実施期間>
◎令和7年3月31日までの3年間
【子宮頸がんワクチンスケジュール】
15歳以上では3回接種が必要となります。
子宮頸がんワクチンは1回目の接種後から2か月、1回目の接種後から6か月の間隔をあけ、計3回接種します。
4月以降の定期接種から、9価 シルガード9は15歳未満では初回接種から6~12カ月の間隔を置いて条件付きで2回接種が可能となります。条件は以下の2つです。
①15歳未満(15歳になる誕生日の前日まで)で1回目の接種を受けていること。
②1回目から少なくとも5カ月以上の間隔をおいて2回目の接種を行うこと(標準は6か月~12か月間隔)
従来とおり、上記の「3回接種」または下記の「2回接種」どちらかを選択できます。
交互接種として2価 サーバリックス または4価 ガーダシルから9価 シルガード9へ途中で変更した場合も、全部で3回の接種が必要となります。
【これまでに2価 または 4価のHPVワクチン (サーバリックス®またはガーダシル®)を1回または2回接種した方】
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。※この場合にも公費で接種することができます。 ※2価または4価のHPVワクチン(サーバリックス®またはガーダシル®)を接種した後に9価ワクチン(シルガード®9)を接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。
子宮頸がんワクチンについてのお問い合わせがありましたら、
①川越市保健所 健康管理課予防接種担当 049-229-4123
②当院049-291-4976 までお問い合わせください。
出典:HPVワクチンに関するQ&A/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html