手のひらの湿疹
大谷選手が絶好調です。
皆さん、負けないように頑張りましょう。
理事長淺野です。
最近、お子様の手のひらに水ぶくれができる、手のひらのかわがめくれる、
との訴えが続きました。

手のひらの異常にはどんな病気があるのでしょうか。
1 汗疱(かんぽう)・異汗性湿疹(いかんせいしっしん)
(なんで起こるの?)
これは、子供の皮めくれの原因として最も頻繁にみられるものです 。
汗が、皮膚の表面にある汗の管に詰まって、そこで炎症を起こすことで発症するとされます。
水ぶくれが次第に大きくなり破れ炎症が起こった状態になると、かゆみや痛みを伴います。
このような状態を異汗性湿疹と言います。
特に春から夏にかけて汗をかく季節に症状が出やすくなります。
水ぶくれができると2~3週間程度で、薄皮がはがれ落ちていきます。
人にうつることはありません。
(治療は?)
痛みやかゆみがない場合には、保湿剤を使用し、
皮膚の表面を柔らかくすることで汗の排出を促すこともあります。
水ぶくれが潰れて炎症を起こしてかゆみがある場合には、
ステロイド外用薬で治療することが一般的です。
特にかゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬の内服を併用する場合があります。
2 手湿疹・接触皮膚炎
(なんで起こるの?)
アトピー素因があるお子さんや、肌が乾燥しやすいお子さんに見られます 。
皮膚のバリア機能が低下しているところに、石鹸やアルコール消毒液、砂、粘土等が
触れることが刺激となり、炎症を起こして皮がむけます。
コロナ以降はアルコール消毒が原因の印象のお子様が増えました。
(治療は?)
かぶれの原因となっている物質を除去することが最優先となります。
それに加え、保湿剤やステロイド剤などを外用します。
かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服を使用することもあります。
3 水虫(白癬)
(なんで起こるの?)
白癬菌(はくせんきん)というカビ)の一種が皮膚に感染することで起こります 。
水虫にかかっている家族が使ったスリッパなどを介して感染することが多いです 。
指の間が白くふやけてジュクジュクしたりします。
1の汗疱と見た目が区別がつきにくいことも多く、
親御さんが水虫にかかっているという問診上の情報が診断の手掛かりになります。
(治療)
塗り薬の抗真菌薬を1日1回塗布します。
イミダゾール系薬剤(ルリコン等)を使用することが多くなります。
中々治らない場合、爪白癬、頭皮白癬等は内服の抗真菌薬が必要になります。
その際は規模の大きな病院に紹介しています。
4 その他
溶連菌感染症、手足口病、川崎病でも手のかわがめくれます。
これらの病気は手の治療よりも病気そのものの治療が非常に重要です。
お困りの際はクリニックにご相談下さい。
