インフルエンザ治療薬

 

今日は暑かったですね。

暑かったり、寒かったりややこしいです。

オリンピックは熱いです!

自分も頑張らないと、と励まされます。

スタッフには「同じ土台にいると勘違いしている?」と冷たく言われますが・・・。

 

インフルエンザBの猛威も少し下火になってきました。

 

黒字が今年のインフルエンザの数です

 

インフルエンザの治療をする際に、

「ゾフルーザは?」

「イナビルは?」

とのご質問を受けます。

 

日本小児科学会の2025/26 シーズンのインフルエンザ治療・予防指針

は以下の推奨を行っています。

 

以下日本小児科学会ホームページより抜粋・一部付け加え

 

<現時点での外来治療における対応> 前提!!!

季節性インフルエンザに対する抗インフルエンザ薬の有効性に関する知見は、有熱期間の短縮(1日前後)のほか、抗インフルエンザ薬の早期投与による重症化予防効果が示されています。

治療対象(抗インフルエンザ薬を用いるべき対象)について

  • 幼児、基礎疾患がありインフルエンザの重症化リスクが高い患者、呼吸器症状が強い患者には投与が推奨される(重症化リスクのない人にまで抗インフルエンザ薬を広く処方しているのは日本ぐらいと言われています)
  • 発症後48時間以内の使用が原則であるが、重症化のリスクが高く症状が遷延する場合は発症後48時間以上経過していても投与を考慮する。
  • 基礎疾患を有さない患者であっても、症状出現から48時間以内にインフルエンザと診断された場合は各医師の判断で投与を考慮する。
  • 一方で、多くは自然軽快する疾患でもあり、抗インフルエンザ薬の投与は必須ではない(アメリカを中心とする海外では抗インフルエンザ薬が処方されない理由です)。

 

つまり、インフルエンザは自然治癒する病気であり、

インフルエンザに対する抗インフルエンザ薬はいらないと言えばいらないのです。

 

これらから、

 

自然治癒するのであれば、

抗インフルエンザ薬を使用する場合はできるだけシンプルに!

後世に薬が効きにくくなるインフルエンザウイルスを残さないようにする!

 

が大前提になります。

 

個別に治療薬をみてみると

ゾフルーザには低年齢で低感受性株(薬が効きにくくなるウイルス)の出現が懸念されています。

またイナビルはアメリカ合衆国やヨーロッパでは使われていません。

というのも、アメリカ合衆国を中心に海外で行われた試験でプラセボ(偽薬)と差がつかなかったからです

(薬を使っても意味がないとされた)。

 

これらから、

当院では下図で全年齢、基礎疾患のある方にも満遍なく推奨されているタミフルのみを処方しています。

ご理解を頂戴できますと幸いです。

  

オセルタミビル(タミフル®):粉とカプセル

ザナミビル(リレンザ®):吸入

ラニナミビル(イナビル®):吸入

ペラミビル(ラピアクタ®):点滴薬

バロキサビル マルボキシル(ゾフルーザ®):粉と錠剤

 オセルタミビルバロキサビル
マルボキシル
ザナミビルラニナミビルペラミビル
新生児・乳児(1歳未満)推奨積極的には推奨しない(B型については本文参照)推奨しない(吸入困難)懸濁液は吸入可能、推奨については本文参照左記4剤の使用が困難な時に考慮する
幼児(1歳から5歳)多くの場合は吸入困難
小児(6歳から11歳)A型には慎重に投与する。B型には使用することを提案する。吸入可能な場合に限り推奨
小児・思春期小児(12歳以上)****A・B型共に推奨 (本文参照)推奨
呼吸器症状が強い・呼吸器疾患のある場合重症例についてはエビデンスが不足している要注意 (重症例についてはエビデンスが不足している)
日本小児科学会ホームページより

 

お困りの際はいつでもクリニックにご相談下さい。