舌下免疫療法②(スギ・ダニ)
アレルギー性鼻炎(スギ花粉症とダニによる鼻炎)は老年期になると改善傾向となる場合はあるようですが、基本的には自然には治らないとされます。
また飛んでいる花粉の量に症状が左右されますので、花粉の飛散量が年々増えている現状では、ゆっくり症状がつらくなる可能性があります。

治療において重要なのは、
・花粉から可能な範囲で逃げる
洗濯物の部屋干し、外出後の洗顔等
・抗アレルギー薬の使用
になりますが、
これらを使用しても症状が継続する場合は舌下免疫療法を考慮してもよいかもしれません。
舌下免疫療法を施行したご家族のほとんどが、
「症状が軽くなったのでやって良かった」
との感想を持たれています。
実際の舌下免疫療法の段取りをご説明します。
(適応)
スギもしくはダニのアレルギー性鼻炎・結膜炎に困っている方が対象になります。
血液検査でスギもしくはダニアレルギーを客観的に証明する必要があります。
5歳以上から施行可能とされていますが、安定して血液検査ができる小学校1年生(7歳)以上で施行することが多くなります。
(運用)
血液検査でアレルギーを証明でき、同時にアレルギーで困っていて、希望があれば治療開始です。
スギ、ダニともに初回は少量から始めます。
初回投与はアレルギー反応に備えてクリニックで内服していただきます。
30分程度経過をみて問題なければ帰宅です。
その後、少量投与を1週間継続し問題なければ、維持量へ増量。
1週間継続して問題なければ、維持量にて1か月毎の通院になります。
継続期間は通常4年(メーカー推奨は3~5年です)になります。
終了後の効果継続期間ですが、個人差もありハッキリとはわかっていない側面もあります。
4年から7年程度と言われています。
(副反応)
非常まれですが、アナフィラキシーがあります。
その他、舌の下に入れる薬なのですが舌が腫れる等があります。
アナフィラキシー、呼吸苦等が行った場合は中止せざるを得ません。
舌の腫れ等は段々症状が緩和することが多いため粘り強く継続していきます。
(まとめ・その他)
保険診療になります。高校生まではこども医療が適応になりますのでお金がかかりません。成人の方は通常通り3割負担でそれほど大きな負担にはなりません。
効果の高い治療法であり、スギ花粉症、ダニによる鼻炎に苦しんでいる方は一度考えても良いかもしれません。
ご質問ありましたら、クリニックに遠慮なくお尋ねください。
追伸:チューリップが咲き始めました。いよいよ春ですね。

